<加重平均の算出例>

 B町で1世帯当たりの平均貯蓄額をサンプリング調査したところ、世帯主の年齢階級によって大きな差があることが確認された。

世帯主の年齢階級 1世帯当たりの
平均貯蓄額(千円)
(a)
B町の世帯数
(b)
階級ごとの合計貯蓄額
(推定値)(百万円)
=(a)×(b)
〜20代 800 300 240
30代 2,000 900 1,800
40代 4,600 1,850 8,510
50代 12,500 2,200 27,500
60代〜 18,600 2,750 51,150
合計
(加重平均)
(11,150) 8,000 89,200

B町全体の1世帯当たり平均貯蓄額(加重平均値)
= 89,200百万円 / 8,000世帯 = 11,150千円

 B町のすべての世帯が同じ11,150千円の貯蓄があると仮定した場合も、B町全体の合計貯蓄額は89,200百万円と同じ額になる。この場合の加重平均とは、このように「世帯数を乗じてから合計した値が、元の値を使った場合と同じになる値」として定義された値のことである。

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